フランスで働きながら生活する夢を叶える「ワーキングホリデービザ(WHV)」
この記事では、フランスWHVの申請条件や手続きの流れを詳しく解説します。実際にビザを取得した私の経験も交えながら、スムーズに申請するためのポイントを紹介します!
1. フランス・ワーキングホリデービザとは?
ワーキングホリデービザは、フランスと日本の若者の国際交流を促進し、互いの親交および理解を深めることを目的としています。このビザを取得すると、フランスで最長1年間滞在し、観光と仕事を自由に組み合わせて生活することができます。
フランスWHVのメリット
✅ 最長1年間滞在可能(更新不可)
✅ アルバイト・フルタイム就労が自由(※一部の職種を除く)
✅ フランス国内の移動・旅行も制限なし
✅ 語学学校への通学もOK(一定期間内)
ビザ申請の流れ
1. France-Visas公式サイトでオンライン登録
まず、以下の公式サイトでアカウントを作成し、申請情報を入力します。
- プロファイル作成後、「ビザ申請の事前登録」を行います。
- 入力後に生成されるビザ申請用紙(PDF)を印刷します。
2. 必要書類の準備
申請に必要な書類をすべてA4サイズで印刷・準備します。書類の一部はフランス語または英語での作成が必要です。
【主な必要書類】(2025年時点)
- オンライン登録後のビザ申請用紙
- パスポート(残存有効期間が滞在終了日+3ヶ月以上)
- 履歴書(英語またはフランス語)
- 動機書(Lettre de motivation)
※「なぜワーキングホリデーでフランスに行きたいのか」を英語かフランス語で記述 - ワーキングホリデービザ宣誓書(大使館サイトからダウンロード)
- フランス滞在時の住所情報(ホテルやAirbnb、知人宅など、仮でも可)
- 健康診断書(日本語でも可だが、《健康である》と明記されたもの)
- 海外旅行保険の加入証明書(1年間・医療費・傷害・賠償責任補償があるもの)
※最新情報は必ずフランス大使館公式サイトで確認してください。
3. フランス大使館での申請予約
ワーキングホリデービザの申請は、オンラインで事前予約を取り、本人がフランス大使館(東京)で提出する必要があります。
- 郵送での申請は不可。
- 大阪(在日フランス総領事館)では受け付けていません。関西在住者も東京の大使館まで行く必要があります。
4. 東京・在日フランス大使館で申請
予約日に必要書類をすべて持参し、ビザセクションで提出します。
5. ビザ審査・発給(約1〜3週間)
すべての書類が揃っていても、発給には1〜3週間ほどかかることがあります。
審査の結果は、メールまたは登録時のポータルで通知されます。
2. 申請条件
フランスWHVを取得するには、以下の条件を満たしている必要があります。
✅ 年齢制限
申請時点で 18歳以上31歳未満 であること(31歳の誕生日を迎える前に申請する必要あり)。
✅ 日本国籍を持っていること
フランスワーキングホリデービザは、日本国籍を持つ人のみ申請可能です。
✅ 申請時にフランス国外にいること
申請は日本国内のフランス大使館または領事館で行う必要があります。
領事館への提出には、予約が必要です。なかなか取れない時もあるので、計画的に準備が必要です。
✅ 渡仏後の生活資金を持っていること
最低でも 3,100ユーロ(約50万円) 相当の資金証明が必要です。
銀行に行って、英文・ユーロ建ての残高証明書を作成してもらいました。手数料 1,000円くらいで 約1週間〜2週間で作成できました。
✅ 健康保険への加入
フランス滞在中に有効な海外旅行保険・医療保険への加入が必須です。
私はグローブパートナーに加入しました。当初はどこに入ればいいのか分からずに迷いましたが、こちらの保険はフランスの保険会社が母体だということ、格安で日本人も加入できるため、こちらに決めました。グローブパートナーの保険に加入〜請求までのながれはこちらからチェックしてください。
保険会社について、こちらでまとめたので参考までにご覧ください。
✅ 片道または往復航空券の用意
片道航空券の場合、帰国時の費用をカバーできる資金証明が必要です。
私は、元々の3,100ユーロ(約50万円)の残高証明に、10万円程度プラスして証明しました。
✅ 健康であること
重篤な病気がなく、フランス滞在に支障がないこと。
医師からの証明書が必要です。私は、地元の病院で、ビザの申請のために「健康状態に問題ありませんというような文言が必要です」と正直に状況を説明して、作成してもらいました。
✅ 同じビザを過去に取得していないこと
フランスWHVは 一生に一度のみ 申請できます。
3. 申請手順(2025年版)
フランスWHVの申請は、以下の手順で行います。
① France-Visas 公式サイトでオンライン登録
まず、公式サイトでアカウントを作成し、申請情報を入力します。
入力後に生成されるビザ申請用紙(PDF)を印刷します。
プロファイル作成後、「ビザ申請の事前登録」を行います。
② 必要書類を準備する
【主な必要書類】(2025年時点)
⚠️ 申請に必要な書類をすべてA4サイズで印刷・準備します。書類の一部はフランス語または英語での作成が必要です。
必要書類 | 説明 |
---|---|
申請書 | フランス大使館公式サイトからダウンロード |
動機書(Lettre de motivation) | 「なぜワーキングホリデーでフランスに行きたいのか」を英語かフランス語で記述 |
ワーキングホリデービザ宣誓書 | フランス大使館公式サイトからダウンロード |
パスポート | 有効期限が滞在予定日+3ヶ月以上あるもの |
証明写真 | 指定サイズ(35mm×45mm)のもの |
渡航計画書 | フランスでの滞在計画を簡単にまとめたもの |
資金証明 | 銀行の残高証明書(3,100ユーロ以上) |
健康診断書 | 日本語でも可だが、《健康である》と明記されたもの |
海外保険加入証明 | 1年間・医療費・傷害・賠償責任補償があるもの |
航空券(または予約確認書) | 片道 or 往復チケット |
ポイント
渡航計画書は具体的ではなくても良いみたいです。
以下のことを記載しました。
①どの都市に滞在する予定なのか
②大まかな毎月のスケジュール
ちなみに私は、Canvaで作成しました。デザインは何でもOKです!
書類の不備があると申請が却下される可能性があるため、慎重に確認しましょう!
※最新情報は必ずフランス大使館公式サイトで確認してください。
② フランス大使館または領事館で申請
書類が揃ったら、フランス大使館または領事館で申請を行います。
提出方法
フランス大使館(東京)のみです。郵送での申請は不可です。
👉 ワーキングホリデービザの申請は、オンラインで事前予約を取り、本人がフランス大使館(東京)で提出する必要があります。
混み合う時期は予約が取れないので、資料が揃う前にでも、予約をすべきです!
以前は、関西在住者が大阪の在日フランス総領事館でビザ申請を行うことが可能でしたが、現在では日本に居住している方にビザを発給する権限があるのは、在日フランス大使館領事部のみとなっています。
すなわち、関西在住の方も東京のフランス大使館で申請を行う必要があります。これが本当に大変で、お金もかかります…。どうにかならないのでしょうか 😭
最新の情報や詳細については、在日フランス大使館の公式ウェブサイトをご確認ください。変更される可能性があるため、慎重に確認しましょう!

私は、1週間ほどで届きました!
想定外の速さでびっくりしました。
4/30 領事館へ提出
↓
5/8 ビザ付きのパスポートが家(京都)に届く
③ ビザ発給&渡仏準備
ビザが発給されたら、いよいよフランスへ出発!
渡仏前に以下の準備をしておくと安心です。
✅ 住む場所の確保(最初の数週間分だけでも予約する)
✅ フランスの銀行口座開設方法を調べる
✅ 現地での仕事探しの準備(履歴書・職探しサイト登録)
4. 実際にWHVでフランスに行った体験談
- なぜフランスでワーホリ?
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大きく三つの理由がありました。
1つ目は、フランスに旅行に行って、全く物足りなかったからです。ワーホリを決意する前にフランスへ2回旅行に行きましたが、観光すればするほど見たいものが増えていき‥。同じ場所でも季節や行事が変われば、また違った良さがあるのだろうなという気持ちから1年間フランスに行くことを決めました。
2つ目は、大学院進学をフランスで考えていたからです。進学を控えて、フランスの文化や生活をもっと知りたかったいと思いました。
3つ目は、国際恋愛中のフランス人彼氏がいたからです。正直、語学学校に行くための資金がないし、語学勉強をメインにしたくなかったという理由から学生ビザは選択しませんでした。
- どの都市を選んだか?
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ブロワという街に住んでいます。パリへも電車1本で行けて、歴史のある素敵な町です。
- 仕事はすぐに見つかったか?
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「フランス語ができない × 田舎」 ということで、すぐに見つけられるはずがないと考えていたので、今は英語を使ってオンラインメインで仕事をしています。また、将来のキャリアのために、バイトよりもインターンをしたかったので、東京にある会社でリモートインターンをしていました。今は、日本語教師などもしています。
- 生活費はどのくらいかかったか?
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私は彼と生活しているので、ここではパリに住む場合の想定される生活費を紹介したいと思います。私の彼は元々パリに住んでいたので、聞いてみました。ご参考までにこちらの記事もご覧ください!
- WHVのメリット・デメリット メリットは?
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メリット:
パリだけではない、フランスの多様な魅力を感じられるます。1年と限られてはいるものの、「住む」ことで全く異なるフランスに出会います。例えば、スーパーや毎週土曜日にあるマルシェで、地元の人々がどのような買い物をしているのか、行事をどのように過ごすのかなど。イメージしていたフランスを良くも悪くも変えてくれます。
デメリット:
フランス語習得は大きな壁です。当然ですが、英語だけでは生活できません。正直パリでは、英語でも通じますが、田舎や地方の街になるとある程度のフランス語力が必要だと思います。せめて、”Bonjour, Merci, Au revoir, Bon journeé”という最低限の言葉はマナーとして覚えるべきです。日本でも英語だけでなく「すみません」「ありがとうございます」と言われると、嬉しくなりますよね。
5. よくある質問(FAQ)
Q1. フランス語が話せなくてもWHVを取得できますか?
→ 取得は可能 ですが、生活するには 最低限の日常会話レベル(A2〜B1) はあったほうが安心です。
Q2. WHVでフルタイムの仕事はできますか?
→ 可能ですが、フランスの労働法に基づく契約が必要です。短期のアルバイトが一般的です。
Q3. WHVの延長はできますか?
→ できません。一度取得すると再申請はできません。
6. 申請に関する重要な情報
フランスワーキングホリデービザを取得するための条件や申請方法については、フランス大使館の公式サイトやFrance Visasのページを参照することが推奨されます。
また、フランス大使館は 仲介業者を通じたビザ申請の支援を認めていない ため、公式の手続きに従って申請を行うことが重要です。
この記事の情報は執筆時点のものであり、必ずしも最新・確定情報ではない可能性があります。最新のビザ申請条件や手続きについては、フランス大使館公式サイトやFrance Visasを必ずご確認ください。