フランスでの留学生活、いよいよ本格スタートですね!
日本で取得した長期学生ビザ(VLS-TS)には、フランス入国後3ヶ月以内に行うべき重要なオンライン手続きがあります。
この手続きを怠ると、せっかくのビザの効力が失われ、不法滞在とみなされてしまう可能性があるので、必ず期日までに完了させましょう。
【重要】2019年2月18日より、この手続きは全てオンラインで完結できるようになりました。書類の郵送や予約の取得は一切不要です。
【注意!】受験のためのテスト生ビザで渡仏された方は、合格後、お住まいの県庁(Préfecture)にて滞在許可証の申請を行ってください。このオンライン手続きとは異なります。
事前準備:お手元に用意するもの
手続きをスムーズに進めるために、以下のものをご準備ください。
- クレジットカード
- パスポート
- 長期学生ビザ(VLS-TS)
手続きステップ
1.専用サイトへのアクセスと情報入力
以下のフランス政府公式ウェブサイトにアクセスします。
🌐 https://administration-etrangers-en-france.interieur.gouv.fr
サイトにアクセスしたら、画面の指示に従って以下の情報を正確に入力していきます。
- 長期学生ビザの番号
- フランスに入国した日付
- 連絡の取れる電話番号
- メールアドレス
- その他、必要とされる個人情報
2.電子印紙(Timbre fiscal électronique)の購入と滞在税の支払い
入力が完了すると、電子印紙(Timbre fiscal électronique)の購入と滞在税の支払い画面に進みます。
- クレジットカードを使って、表示された金額(50ユーロ)を支払います。
- 現金での支払いを希望する場合は、フランス国内の「Tabac(タバコ屋)」で「timbre fiscal(印紙)」を現金で購入することも可能です。その場合は、印紙に記載された番号をオンラインで入力することになります。
3.手続きの完了と控えの保管
滞在税の支払いが完了すると、移民局(OFII)でのオンライン手続きが完了したことになります。
- PDF形式の控えをダウンロードし、大切に保管しておきましょう。この控えは、今後滞在許可証の更新手続きなどで必要になる場合があります。
これで、あなたの長期学生ビザはフランスでの滞在許可証として正式に有効化されました。
長期学生ビザの有効期限後も留学を続けるために:滞在許可証の延長申請
VLS-TSの有効期限後もフランスでの留学を継続したい場合は、以下の条件を満たせば、有効期限が切れる前に滞在許可証(Carte de séjour)の延長申請をすることで滞在を延長できます。また、複数年有効の滞在許可証を申請することも可能です。
【重要】延長手続きは有料です。 延長可能期間は、現在在学中のコースの残りの年数によって決まります。例えば、フランスで学部の1年目を修了した場合、学部3年目修了までの2年間有効な滞在許可証を申請することができます。
学生滞在許可証の取得条件
長期学生ビザの有効期限後、複数年有効の滞在許可証を取得するためには、以下の条件を満たしている必要があります。
- フランスの教育機関に登録していること: 現在、フランスの大学や専門学校などに正式に在籍していることを証明する必要があります。
- 月額615ユーロ以上の経済力を証明すること: フランスでの生活を維持できる十分な経済力があることを証明しなければなりません。銀行残高証明書などが求められます。
- フランスでの就学を勤勉に行なったことを証明すること: 学業に真剣に取り組んできたことを示す書類が必要です。
- 出席状況: 出席証明など。
- 試験結果: 成績証明書など。
- 取得学位: 既に取得した学位や修了証明。
- コース変更をした場合はその説明: もし留学中に専攻や学校を変更した場合、その理由と経緯を説明する書類が必要になります。
【補足】留年は必ずしも学業を真面目に行わなかったことを疑うことにはなりません。 正当な理由があれば、留年していても滞在許可証の延長が認められるケースもあります。
この手続きは、現地での生活の基盤を築く上で非常に重要です。余裕を持って手続きを進め、フランスでの学生生活を存分に楽しみましょう!