手順
- オンライン登録:
- フランスの社会保険のウェブサイト(通常は「Ameli」や「Service-Public.fr」からリンクされていますが、外国人学生向けの専用プラットフォーム「etudiant-etranger.ameli.fr」が最も直接的です)にアクセスします。
- アカウントを作成し、必要事項を入力していきます。
- オンラインでの手続きは、フランス到着後すぐに始めることができます。
- 必要書類のアップロード:
- オンライン登録の際に、指定された書類をスキャンまたは写真に撮ってアップロードします。
- 書類に不備がなければ、社会保険番号(Numéro de Sécurité Sociale)が発行されます。これは非常に重要な番号なので、大切に保管してください。
- Carte Vitale(カルト・ヴィタル)の申請:
- 社会保険番号が発行された後、オンラインでCarte Vitale(医療保険証)の申請ができます。
- Carte Vitaleは、医療機関を受診する際に提示することで、医療費の払い戻しがスムーズに行われるICカードです。
- 申請後、通常数週間から数ヶ月で郵送されてきます。
必要な書類
オンライン登録の際にアップロードを求められる主な書類は以下の通りです。
- パスポート(Passport)
- 長期学生ビザ(Visa long séjour valant titre de séjour – VLS-TS)
- 入学証明書または学生証(Certificat de scolarité / Carte d’étudiant)
- 出生証明書(Acte de naissance):
- これは特に重要で、アポスティーユ認証(Apostille)が付与されたもの、またはフランス語への翻訳(Traduction assermentée)が必要です。日本で取得し、外務省でアポスティーユ認証を受けてからフランスに持参するのが一般的です。フランス国内でも翻訳は可能ですが、時間と費用がかかります。
- 場合によっては、戸籍謄本(Koseki Tohon)の翻訳で代用できることもありますが、事前に確認することをお勧めします。
- 銀行口座情報(Relevé d’Identité Bancaire – RIB):
- 医療費の払い戻しを受けるための銀行口座情報です。フランスの銀行口座を開設後に取得できます。
- 住所を証明する書類(Justificatif de domicile):
- 賃貸契約書(Contrat de location)、家賃領収書(Quittance de loyer)、または公共料金の請求書(Facture d’électricité/gaz/internetなど)など。
- もしアパートの契約がまだない場合、友人宅に滞在している場合は、友人の住所証明と、その友人があなたを滞在させていることを証明する手書きの書類(Attestation d’hébergement)と友人の身分証明書のコピーが必要になることがあります。
- 顔写真(Photo d’identité):
- オンライン申請時にデジタル写真のアップロードを求められることがあります。フランスの規格に合ったものを用意しましょう。
注意点
- 書類の準備は早めに: 特に日本の出生証明書のアポスティーユ認証とフランス語翻訳は、日本にいる間に準備しておくことを強くお勧めします。
- オンライン手続き: ほとんどの手続きはオンラインで行われますが、不明な点があれば、学校の国際課や留学生担当部署に相談すると良いでしょう。
- Mutuelle(ミュチュエル)の検討: 社会保険(Sécurité Sociale)だけでは医療費の全額がカバーされるわけではありません。自己負担分を補填するために、追加の民間医療保険「Mutuelle」への加入も検討してください。学生向けのMutuelleもあります。
これらの情報が、フランスでの医療保険手続きの助けになれば幸いです!